「市立図書館は一つの建物ではない」(『市民の図書館』)・・・,図書館が「移動」する可能性とは?

かつての自動車を中心とする「移動空間論」(川添登),自動車の存在と交通システムによって創りだされた環境である「モータウン」(堀田典裕),十勝バスに代表されるようなモビリティマネジメント(吉田理宏),非線形で非再帰的な方法によってモビリティ(移動)を論じるモビリティーズ・スタディ(ジョン・アーリー)をふまえていくと・・・,図書館が「移動」する可能性とは?

沖縄の字公民館や共同売店(『奥共同店創立百周年記念誌』),像設計集団の思想と実践(『建築に恋して』),人間の生存と発達という主体的条件からの地域教育計画思想(海老原治善)・・・,図書館が「移動」する可能性とは?

本ページでは,多くのみなさまが「動く図書館」を考えるためのきっかけ・材料になれば・・・という思いを込めて,第22回図書館総合展(オンライン開催)の数々の熱いコンテンツを,Webページのリンクもあわせながら,ささやかに綴らせていただきました。(満席になっているフォーラム,見学会もあるようです。詳細は各ページをご確認ください。)

*リンク作成にあたりまして,画像提供いただきました各社様に御礼申し上げます。

(十文字学園女子大学・石川敬史 [研究室Webページ])

 

株式会社林田製作所  

林田製作所

移動図書館製作の流れ・実績が掲載され,過去の移動図書館の写真が多数あり。Webページをみるだけで時間を忘れてしまいます・・・。移動図書館の機関誌『図書館車の窓』も年3回刊行中。

【参考】「こだわりがいっぱい!移動図書館車の林田製作所にウパっちが潜入!(第5回株式会社林田製作所)」(Jcross)

 

連載エッセイ『うごく・はこぶ』(郵研社)  

うごくはこぶ

 

 

 

移動図書館以外に,移動水族館車,移動販売車,移動博物館車,移動銀行窓口車,移動オフィス,移動児童館車,あそびバスなどなど,(宮本常一に触発されて・・・)自動車の轍を「あるき」,現場を「みて」,活動を担う人の話を「きいた」拙稿です。これらさまざまな「移動」する活動は,移動図書館を実践するうえでのアイディアが詰まっています。現地調査には多くの皆様のご協力をいただきましたこと,改めまして深く御礼申し上げます。

【参考】拙稿「はたらく自動車の序論的解読:移動図書館を中心に」『情報の科学と技術』2018 , 68 (1) ,p. 8-13.

 

日本バス友の会  

2020年に40周年をむかえる同会。一度,講演会に登壇させていただきました。埼玉県にある「バス資料室」は熱いマニアの憩いの場。歴史的な資料も保存されています。

【参考】「バス愛 秘蔵2000冊,資料室に」『朝日新聞』夕刊,2015.1.22.など新聞記事多数。

 

オリジナルブックトラックづくり(日本事務器株式会社)  

日本事務器株式会社

日本事務器さん,キハラさん,石川ゼミの学生とともに,かつて製作したオリジナルブックトラック。ともに学びあいながら製作するプロセスの重要性。実は足元にも「動く図書館」の実践可能が・・・。(日本事務器さん,キハラさん,当時はお力をいただきましてありがとうございました。)

 

『文化の朝は移動図書館ひかりから : 千葉県中央図書館ひかり号研究』(日本図書館研究会オーラルヒストリー研究グループ研究会編著,日本図書館研究会,2017)

1949年に巡回を開始した千葉県立中央図書館による「訪問図書館ひかり」の歴史。「動く図書館」の現在を視るときには,過去の活動と「図書館人」の想いを見つめることも重要・・・。

 

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