ミュージアム(博物館・美術館)、アーカイブ(文書館だけでなく公的に記録を保管する施設)、ライブラリー(図書館)、そして大学、劇場やホールを含めた文化産業界の連携を図る活動としてMALUI、MULTIという語があります。MLA連携と呼ばれたものの発展形です。私達の社会をもっと彩り豊かなものにするために、文化を共に担う機関としての連携を進めていく必要があるでしょう。その一方、それぞれの良さを生かした「複合」や「融合」という試みはまだまだ模索の中です。
私たちは、これらの文化施設の連携と融合の可能性を探るため、2021年7月・9月・11月、2022年1月・4月・7月・11月、2023年2月・5月・11月、2024年1月・5月と12回の越境シンポジウムを開催し、これまでのべ1300名あまりの方にご参加いただきながら、各機関や文化資源を取り巻く状況、新たな連携のあり方について議論し、課題整理と問題提起を行いました。その中間まとめとして、2023年11月に刊行された「ライブラリー・リソース・ガイド」45号に、「特集:文化資源の保全と図書館・博物館ー越境して未来を考える」を掲載しました。また、メンバーのひとりが執筆した、佐々木秀彦(2024)『文化的コモンズ:文化施設がつくる交響圏』(みすず書房)も、大きな成果のひとつと言えるでしょう。
今回、本シンポジウムを主催している次世代型文化施設フォーラムは、本年11月にパシフィコ横浜で開催される「図書館総合展2024_会場開催」に参加することになりました。そこで、参加するにあたってどのようなアクションを起こせるのか、越境・逗留地・Openをキーワードに報告を設定しました。図書館総合展常連の方、なじみのない方、どんな方でもご参加ください。熱い議論を期待します。
☆申込:こちらのフォームからご登録下さい。確認メールが届きます(直前まで登録可能です)。
●内容:
- 趣旨説明 佐久間大輔(大阪自然史博物館)
- 報告
「図書館総合展で越境を語る(仮)」呉屋美奈子(恩納村文化情報センター)
「逗留地の意味(仮)」福島幸宏(慶應義塾大学)
「2024年の情報流通(仮)」大向一輝(東京大学) - 意見交換 報告者・参加者
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●主催:次世代型文化施設フォーラム*