第6・7回 図書館資料保存アカデミー
キハラでは資料保存における課題を解決するための情報提供の場として、YouTubeチャンネル「図書館資料保存アカデミー」を開設しています。
第26回図書館総合展オンライン2期(2024年11月16日~24日)では、「図書館資料保存アカデミー」第6・7回を開催します。
オンライン無料公開として、図書館等における資料保存に関連した様々な課題や対策を取り上げ、セミナー等を実施します。本アカデミーでは、専門的な知見に触れる場となることを、そして図書資料と向き合う担当者様に寄せて、資料保存業務の一助となることを目指します。
お申込みは、キハラホームページからお願いいたします。
【開催日時】2024年11月16日(土)~2024年11月24日(日) 【オンライン公開】YouTube 【お申込み】必要事項をご記⼊の上、お申込みください。 キハラホームページ(https://www.kihara-lib.co.jp/hozon2024/)
第6回 モノの特性を知る
講師:小島浩之 先生(東京大学経済学部資料室講師)
司会:森脇優紀 先生(東京大学経済学部資料室特任助教)
資料保存を計画、実施する上で知っておくべき図書の製本構造、材質、劣化についてご講義いただきます。
図書館資料保存の理論的な枠組みや、製紙原料やサイズ剤、酸性紙等の特性は図書の劣化要因を理解する上で役⽴ちます。様々な素材が複合的に用いられる図書資料を具体的に理解することで、資料保存に対する視野が広がります。
第7回 優先順位をつける
講師:⽮野正隆 先生(東京大学経済学部資料室 助教)
司会:森脇優紀 先生(東京大学経済学部資料室特任助教)
図書や記録などの資料を所蔵する機関や組織において、資料保存の優先順位を決定することは容易ではありませんが、⼤変に重要です。
資料保存における実現可能性や効果・影響⼒といった要素を踏まえ、資料の価値やリスク、使用頻度等のニーズを知り、組織における綱領や⽅針といった理念を実現するためのプロセスについてご講義いただきます。
YouTube「図書館資料保存アカデミー」(https://www.youtube.com/@user-tv8sq7wd4u)
キハラホームページ(https://www.kihara-lib.co.jp/)
これまでに開催した、第1~5回についても改めてご紹介します。
第1回 図書館資料保存の基本
講師:小島浩之 先生(東京大学経済学部資料室講師)
東京大学経済学部資料室は、図書館における各種資料保存業務の実践において必要な情報を整理し、ポスター形式の「図書館資料保存の基本」にまとめ、2020年11月に公開しました。続いて、2021年7月には第2版を公開し、広く資料保存の課題について有用な情報の発信を続けています。
図書館における資料保存の概要について、ポスターの概説を通じて資料保存の様々なポイントを解説しています。
https://youtu.be/5M6cjAZxljo?si=I7W_wf_p_oFcd3SF
第2回 図書館資料保存における課題と対策
ゲスト : ⼭崎博樹 先生 (知的資源イニシアティブ代表理事)
講師:小島浩之 先生(東京大学経済学部資料室講師)
司会/コメンテーター : ⽮野正隆 先生 (東京⼤学経済学部資料室助教)
小島浩之先生・山崎博樹先生による、図書館における資料保存の課題や事例などについての対談です。⼭崎先生は秋⽥県⽴図書館、国⽴国会図書館に勤務され、データベースやデジタル情報の中⻑期保存研究に広く従事されてきました。司会およびコメンテーターの矢野先生は、マイクロフィルムやデジタルメディアの取扱いに関する調査や研究を通じて、東京⼤学経済学部資料室における具体的な資料保存業務にも従事されています。デジタルアーカイブの利用例や保存の注意点、紙資料の印字方法の違いごとの劣化や対策について解説しています。
https://youtu.be/NIuM0p_C1vc?si=paXRzPDUXSF0J8jS
第3回 図書館の環境マネジメント
講師:小島浩之 先生(東京大学経済学部資料室 講師)
講師:⽮野正隆 先生(東京大学経済学部資料室 助教)
講師:森脇優紀 先生(東京大学経済学部資料室 特任助教)
事前に寄せられたカビや温湿度管理についての疑問・質問に、東京大学経済学部資料室の先生方がお応えする形で環境マネジメントについて解説しています。資料保存環境を管理する上での基本となる考え方に焦点を当て、カビ問題や温湿度管理対策の疑問を解決する手がかりとなるお話をしています。
https://youtu.be/838huxn1rTc?si=MB7u1_Cf5rA_Upxz
第4回 保存容器の機能と効果
講師:小島浩之 先生(東京大学経済学部資料室 講師)
講師:⽮野正隆 先生(東京大学経済学部資料室 助教)
講師:森脇優紀 先生(東京大学経済学部資料室 特任助教)
図書館や⽂書館の紙資料を保存する上で、保存容器の利⽤は非常に有効な対策であることは広く知られています。保存容器の利⽤が普及した背景やその有効性について、また保存容器を用いた収納がなぜ重要なのか、各種保存容器を解説をしています。
https://youtu.be/VSaOtj53cYg?si=wmHo-_8Dl0HzVWg4
第5回 手軽に作れる簡易保存容器
講師:森脇優紀 先生(東京大学経済学部資料室 特任助教)
箱や封筒といった保存容器は、周辺で起こる様々なリスクから資料を守るとともに、大切な資料の長期的な保存に役立ちます。容器を用いた資料保存対策を実務で役立てることができるよう、簡単な道具で製作できる簡易保存容器の作り方とその工程を紹介しています。
https://youtu.be/lq_dRUuOvac?si=kF7J4y6L9RKkERlm