本学に蓄積されてきたアジア関連資料を集約、再構築し、アジア研究と図書館機能の協働を実現します。

 東京大学アジア研究図書館は、2020年10月、本郷キャンパスに開館しました。総合図書館本館4階に位置する開架閲覧室および地下に広がる自動書庫には、東アジア、東南アジア、南アジア、中央ユーラシア、⻄アジアおよびアジア全域に関わる資料が幅広く収蔵されています。資料のさらなる拡充や展示活動等を通じて、アジア研究の発展に寄与することを目指してゆきます。

 

 

アジア研究資料の厚みと多様性

当館所蔵資料の多くは、本学の研究所や研究室などさまざまな部局から移管・寄贈されたものであり、学内に分散していたアジア研究資料を一か所に集約したという経緯があります。すなわちその大部分は、本学教員・研究者らの問題関心によって各部局に収蔵されてきた資料の集大成であり、かつ、和書や洋書に偏らず、アジア各地域の多様な言語による資料を積極的に収集していることも大きな特色です。

中央ユーラシア書架

 

 

アジア研究資料のコレクション

当館では、ベトナム研究者の桜井由躬雄氏・古田元夫氏、タイ研究者の末廣昭氏、インド研究者の辛島昇氏・水島司氏など、本学の歴史あるアジア研究を担ってきた退職教員からの寄贈書をコレクション(文庫)として整備しています。そのほか、台湾国家図書館と本学との協定により毎年受贈するTRCCS (台湾漢学リソースセンター) 資料、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)から寄贈されたアジア各地の識字教育資料などのコレクションを備えており、今後も拡大してゆきます。

アジア研究図書館のコレクション一覧 | 東京大学附属図書館 (u-tokyo.ac.jp)

 

 

ユネスコ・アジア文化センター識字教育資料

上記コレクションのうち、ACCU寄贈による識字教育資料の書誌情報が、『アジア研究図書館所蔵ユネスコ・アジア文化センター識字教育資料目録』1〜3(アジア研究図書館叢書第1巻〜第3巻)として刊行されました。今回のポスターセッションでは、「女性」と「識字」をテーマとして、同目録のなかから関連資料をピックアップして展示します。アジア各地のさまざまな文字・言語で記される解説や物語、そして文字を学ぶ途中の人々に訴えかける力をもつ豊かな挿絵にご注目ください。

 

中国女性識字・叢書第1巻表紙・モンゴル女性識字

 

 本目録は東京大学学術機関リポジトリ(UTokyo Repository)で全文を公開しています。

 

 

 

 

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