ポストコロナの美術館、図書館に求められる知財の制度とは?
コロナ禍の美術館運営においては、あいつぐ展覧会の中止が深刻な問題となりました。こうした予定どおりにいかない状況がつづけば、美術館はたちゆかなくなってしまう。そのため、オンライン美術館など、従来型の展覧会とは違う事業スタイルを考えていく必要性が出てきました。
一方、図書館運営においては、保証金を支払うことでオンライン授業への著作物利用を容易にする授業目的公衆送信補償金制度や、電子図書館の整備がすすめられています。
こうした状況のなか、これからの美術館や図書館で必要とされる知財の制度とはどのようなものなのか。話題の知財入門書『すごいぞ! はたらく知財』の著者ら3名が、国内外の事例をまじえながらトークを展開します。
そのほか、香港をはじめとした海外の美術館事情やバンクシー作品の著作権など、話題満載でお届けします。
【イベント後半に行う質疑応答用の質問を、事前募集いたします】
日ごろ、頭を悩ませている権利処理における疑問や、こんな知財制度があったらいいのに!といった現場からの質問も大大大歓迎です!!
★★★事前質問フォームはこちらから★★★
【講師の紹介】
内田朋子(うちだ・ともこ)
共同通信社編集局メディアセンター委員。東京都出身。編集局写真企画部などで撮影取材やデータベース業務に従事、デジタル戦略本部企画開発室委員として写真デジタル事業会社の企画・立ち上げに参画後、編集局ニュースセンターに所属。日本新聞協会・著作権小委員会の委員を長く務めた。京都芸術大学非常勤講師(情報学)『すごいぞ! はたらく知財』著者の一人。
桑野雄一郎(くわの・ゆういちろう)
弁護士。1991年早稲田大学法学部卒業、1993年弁護士登録。2003年骨董通り法律事務所設立。2018年高樹町法律事務所設立。現在、東京藝術大学音楽学部非常勤講師等を兼務。『すごいぞ! はたらく知財』監修者。
神代 浩(かみよ・ひろし)
1962年大阪市生れ。1986年東京大学法学部卒、文部省入省。在米国日本大使館参事官、文部科学省生涯学習政策局社会教育課長、初等中等教育局国際教育課長、文化庁文化財部伝統文化課長、科学技術・学術総括官兼政策課長、東京国立近代美術館長を経て、現在国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構監事。社会教育課長時代に課題解決支援を推進する有志図書館のネットワーク、図書館海援隊を立ち上げる。図書館サービス向上委員、ビジネス支援図書館推進協議会理事、アート・ミュージアム・アンヌアーレ実行委員長。著書に「困ったときには図書館へ~図書館海援隊の挑戦~」、共編著に「困ったときには図書館へ2 学校図書館の課題と可能性」(いずれも悠光堂)。『すごいぞ! はたらく知財』では「アート」の章にご登場。