世界約3,000、国内約150の大学、学校、公共図書館に導入されている、クラシック専門の音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」(NML)。
これまでクラシック音楽といえば、一般の方々にとっては、「一部の好きな人だけが聴くもの」「(アクセサリ的な)教養として知っておくべきもの」という認識が主流であったと思われます。しかし近年、「社会問題を考え、世界を俯瞰するための手段」として音楽に接することの有効性が認識されつつあり、これまでとは異なる「リベラル・アーツとしての音楽」のあり方に熱い注目が集まっています。
そのような中でNMLも、クラシック音楽専門というサービスでありながら、音楽専攻を持たない大学の図書館や一般の公共図書館での導入件数が伸長しています。音楽を専攻としない教育現場で、クラシック音楽はどのような意味合いで取り上げられ、またNMLはそこでどのように活用されているのでしょうか。
このフォーラムでは、菅野恵理子氏(音楽ジャーナリスト)、安川智子氏(北里大学専任講師・音楽学者)を講師に迎え、リベラル・アーツ教育における音楽科目の重要性について、一般大学での授業における「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」の実際の活用事例をまじえつつ、お話しいただきます。
放送は11月4日(水)14:00より、ナクソス・ジャパンの公式youtubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/naxosjapan)で行います。
録画映像の配信となりますが、放送時間中、Youtubeのチャット機能で両講師の先生方に直接質問をいただくことができます。
※本フォーラムは、盛況のうちに終了いたしました。
以下でアーカイブを公開しておりますので、ぜひご視聴ください。
【講師プロフィール】
菅野恵理子(すがの・えりこ)
音楽ジャーナリストとして海外での豊富な音楽教育取材・国際コンクール演奏評をもとに、音楽で人を育て、社会を繋げることをテーマとして調査研究・執筆・講演などを行っている。著書に『MIT 音楽の授業』(あさ出版)、『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』『未来の人材は「音楽」で育てる』(共にアルテスパブリッシング)。
オンライン連載に『海外の音楽教育ライブリポート』(ピティナHP)などがある。上智大学外国語学部卒業。在学中に英ランカスター大学へ交換留学し、社会学を学ぶ。全日本ピアノ指導者協会研究会員。
安川智子(やすかわ・ともこ)
パリ=ソルボンヌ大学メトリーズ課程、及び東京藝術大学大学院博士後期課程修了。博士(音楽学)。日本学術振興会特別研究員PDを経て、国立音楽大学、立教大学、上智大学他多数の大学で非常勤講師を務める。現在北里大学一般教育部専任講師、東京藝術大学大学院声楽科非常勤講師。19世紀~20世紀前半のフランス音楽史及び音楽理論史を中心に研究。共編著書に『《悪魔のロベール》とパリ・オペラ座――19世紀グランド・オペラ研究』(上智大学出版、2019年)、『ハーモニー探究の歴史――思想としての和声理論』(音楽之友社、2019年)、共著に『マラルメの現在』(水声社、2013年)、翻訳にフランソワ・ポルシル著『ベル・エポックの音楽家たち』(水声社、2016年)など。
菅野恵理子氏(音楽ジャーナリスト)
安川智子氏(音楽学者・北里大学専任講師)