【開催趣旨】
図書館界でもポスト・コロナが模索される中、7月にアイルランド・ダブリンで、国際図書館連盟(IFLA)年次大会(世界図書館情報会議)が3年ぶりにリアル開催された。そこでは何が議論されたのか。IFLA理事や分科会委員をはじめ、関係参加者の報告を通じて、国際的な図書館協力のこれからについて考えたい。
・コーディネーター:三浦太郎氏(日本図書館協会国際交流事業委員会委員長、明治大学文学部専任教授)
・「はじめに―IFLAダブリン大会の概要」
三浦太郎氏
・発表1 IFLAの戦略―理事会の議論から
井上靖代氏(IFLA理事、獨協大学教授)
IFLA理事として2022年前半での理事会や総会での議論、および一部部会・委員会等からの理事会への要望に対する理事会としての対応を報告する。特に理事会での人事異動にともなう臨時選挙について公表可能な範囲で説明報告する。
・発表2 アジア・オセアニアの図書館界―地域部会の議論から
岩崎れい氏(IFLAアジア・オセアニア地域部会委員、京都ノートルダム女子大学教授)
地域部会ということで、テーマも多岐にわたり、また、アジア・オセアニア地域はそこに含まれる国や地域も多い。その中で、現在は、アジア・オセアニア地域内での情報共有を図ることやSDGsの目標に沿っての活動の必要性、また、情報技術の発展と図書館との関係などが焦点になっており、その論点を紹介したい。
・発表3 図書館情報学教育ガイドライン(本年改訂)―分科会の議論から
角田裕之氏(IFLA教育・研修分科会委員、鶴見大学教授)
教育・研修分科会常任委員会の活動や議論、及びダブリン大会のセッションを報告する。特に、本年改訂された図書館情報学教育ガイドラインについて紹介する。
・発表4「IFLAダブリン大会で得られたこと―参加者の立場から」
小南理恵氏(鶴見大学講師)
社会科学図書館分科会・ニュースメディア分科会によるフェイクニュースに関するセッションと、公共図書館分科会による「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」改訂版(2022年7月に公開)に関するセッション等に参加した。本発表では、参加者の立場から各セッションの概要を報告する。
・閉会あいさつ
長塚隆氏(IFLA地域史・系図学分科会事務局長、鶴見大学名誉教授)
コーディネーター:三浦太郎氏(日本図書館協会国際交流事業委員会委員長、明治大学文学部専任教授)
発表者:井上靖代氏(IFLA理事、獨協大学教授)
岩崎れい氏(IFLAアジア・オセアニア地域部会委員、京都ノートルダム女子大学教授)
角田裕之氏(IFLA教育・研修分科会委員、鶴見大学教授)
小南理恵氏(鶴見大学講師)
長塚隆氏(IFLA地域史・系図学分科会事務局長、鶴見大学名誉教授)