わくわくおたのしみブック どんな本と出会えるかな?

わくわくおたのしみブック どんな本と出会えるかな?

豊橋市の「こども未来館 ここにこ」で、“わくわくおたのしみブック”を開催しました。

わくわくおたのしみブック ポスター 8月1日、2日、3日の3日間、ラッピングした本を貸し出します。どんな本が入っているかは開けるまで分かりません。どんな本と出会えるかな。貸出期間は2週間です。場所は、豊橋のこども未来館ここにこです。

「わくわくおたのしみブック」

会場:こども未来館ここにこ ここにこ広場

日時:2021年8月1日(日)~8月3日(火) 9:30~17:00

貸出期間:2週間(返却場所:ここにこ広場返却受付)

 

目次

「わくわくおたのしみブック」の企画
「わくわくおたのしみブック」の準備
「こども未来館ここにこ」に搬入、準備(2021年7月30日 17:00~)
当日の段取りなど
そのほかに用意したもの
わくわくおたのしみブック開催1日目 8月1日(日)晴れ
わくわくおたのしみブック開催2日目 8月2日(月)晴れ

わくわくおたのしみブック開催3日目 8月3日(火)朝方雨、曇りのち晴れ
準備冊数・利用統計
わくわくおたのしみブック書誌データ
わくわくおたのしみブック参加者の感想
利用者年齢割合
利用者アンケート結果
「わくわくおたのしみブック」ゼミ反省点
イベント運営に関わった学生たちの感想

こども未来館 ここにこ 公式サイトと地図
わくわくおたのしみ洋書絵本

 

「わくわくおたのしみブック」の企画

本は、ラッピングしてあるため、タイトルはわかりません。開けてみてのお楽しみという福袋です

ラッピングの紙には、一言だけ内容を思わせるポップをつけています。だから、全く思いもしなかった本と出合えるかもしれないし、そこから、今までとは違う世界に入っていくことだってあり得ます。それがこの企画の面白いところです。

 

わくわくおたのしみブック」の準備

図書館の蔵書を使っていないし、この時期、感染対策ということもあって、消毒するため、ブックコートを公共図書館の装備と同じようにしました。

3年生が選書した本を新たに購入したり、研究室にあった本も活用したりして約100冊用意という予定です。

全ての本にブックコート掛けをしました。このブックコート掛けがとっても大変。絵本だと約10分で1冊ペース(なれるともう少し早いです)。文庫本はその半分です。

準備は3年生の10人で進めています。打ち合わせ中のカット

7月5日、学生と教員、ここにこのご担当の方との打ち合わせ。

7月20日の春学期ゼミの最後の日に、いっきにラッピングを完了して、準備できました。

準備追い込み中!

ラッピングの装備風景の写真です。手前でパソコンでの作業は、書誌データ入力中です。こちらもラッピングの装備風景の写真です。ラッピング用紙を広げて、はさみで裁断中。

ラッピング中の写真です。同じくらっぷんぐ中の写真です。

ラッピングをテープで止めている写真です。ラッピングがしわにならないようにしている写真です。

ラッピング用紙裁断中の写真です。コメントを糊付けしている写真です。

それぞれ手分けして、ラッピング中の写真です。準備中の全体風景の写真です。

出来上がり!

ラッピング完了。出来上がりの写真です。出来上がりの写真です。左が児童文学で手提げ袋に入れてます。右が絵本で、ラッピングしています。それぞれコメントを付けています。

 

「こども未来館ここにこ」に搬入、準備(2021年7月30日 17:00~)

研究室で保管。ありあわせの段ボールに梱包しました。
7月30日、夕方から、荷物の積み込み。現地へ。
雨雲レーダーで怪しい天気でしたが、晴れててよかったです。

現地でポスターセッティングの写真です。展示シミュレーションの写真です。

ポスター設置し終えた写真です。ラッピング本を並べてみました。

現地について、看板や机の設置をして、貸出などについてシミュレーションしました。

無事準備完了!

 

当日の段取りなど

学生の当日当番は交代制で、9時30分から17時までスタッフがいます。先着100人としていますが、本は、当初103冊用意しました。
長机が4脚、椅子は当日人数分お借りします。アンケートも返却時に回収するので、もし当日にアンケートを書く人がおられたら、記入用に丸テーブル1卓用意してあります。

貸出期間は2週間なので、8月17日まで学生スタッフが17時までシフト制で常駐しています。(新型コロナが感染拡大してきたため、途中、教員一人常駐に変更)

17時以降の返却は、「ここにこ」の2階の事務室受付に返却してもらうようになっています。そのための表示を掲示します。

貸出しは、貸出票に氏名と電話番号を書いていただいて、本のナンバーと貸出し日をスタッフが記入して保管。こちらで時間があるときに一覧表に転記しておきます。(個人情報なので、厳重保管。すべて返却後シュレッダー処理します。)

貸出したら、返却期限票(返却日、返却の時間帯や17時以降の返却場所、アンケートのお願いを明記したもの)を渡します。
返却のときに「参加ありがとう」カードを渡します。

返却本は、すぐにペーパータオルでアルコール消毒します。

本が3日までの間で返却された場合は、その場で、ラッピング装備しなおして、再度貸出用に利用します。

来場者数は、手持ち型カウンターでカウントします。

 

そのほかに用意したもの大学生のカット

・名札
・ボールペン
・消毒用アルコール
・ペーパータオル
・再装備の道具一式
手持ち型カウンター(数取器)
・貸出一覧表(転記用)
・返却チェック表
・記入した貸出票一時保管箱
・午後5時以降の返却(アンケートも)案内と「ここにこの館内図」(掲示用・
 フィルムコーティング)
・「かりるところ」と「かえすところ」の案内(掲示用 ・フィルムコーティング )

 

わくわくおたのしみブック開催1日目 8月1日(日)晴れ

8月1日いよいよ開始。開始早々たくさん来られました。8月1日8月1日

8月1日8月1日8月1日

8月1日8月1日8月1日

8月1日8月1日8月1日

8月1日8月1日8月1日お出かけねこくんのカット

9時30分の開館と同時に、たくさん見に来られました。日曜日だけあって、多くの来館者でした。
この日は65冊貸出しました。
見に来てくれた人は、138人でした。

 

わくわくおたのしみブック開催2日目 8月2日(月)晴れ

8月2日、2日目は平日のため、利用者は少なめでした。8月2日8月2日

8月2日8月2日8月2日

8月2日8月2日8月2日

絵本ソールドアウト、急遽予備を大学にとりに行って、ラッピング装備中!

絵本がすべて貸し出しに出たため、大学の研究室へ予備の本を取りに行って、急遽装備中です。8月2日、追加ラッピング装備中です。追加装備中

追加分も貸し出し中!

8月2日、追加分も貸し出しに出た写真です。本との出会いのカット

日曜よりはゆったりしています。

午後に絵本は全部貸出。冊数が残りわずかになってきたので、急遽、大学に戻って、予備の絵本16冊、児童文学6冊の22冊追加しました。合間に、急ぎ装備。
そのあと、追加した分もたくさん借りられました。

この日は、37冊貸出しました。
見に来てくれた人は、101人でした。

 

わくわくおたのしみブック開催3日目 8月3日(火)朝方雨、曇りのち晴れ

8月3日8月3日8月3日

8月3日8月3日8月3日

午前中、「ここにこ」の別のブースに行く人が多く、そのあと、お昼前後に貸出がありました。
午後2時に絵本は全部貸出しました。
この日は、24冊貸出しました。
見に来てくれた人は、50人でした。

3日間で返却のあった分は、再度装備しなおして貸出しました。

後片付け中!

愛大のメディア芸術専攻の上田先生が1冊借りて、撮影してくださいました。

17時少し前、後片付け、撤収中です。最終日、上田先生が借りてくれました。

 

準備冊数・利用統計

用意した点数
  点数 備考
合計 125 上下を入れると127冊
内訳
絵本 70  
児童文学計 55  
 (低学年) 6  
 (中学年) 19  
 (高学年) 20 上下を入れると22冊
 (中学生以上) 10  

 

貸出点数・来場者数

貸出日 貸出点数 来場者数
8月1日(日) 65 138
8月2日(月) 37 101
8月3日(火) 24 50
合計 126 289
(上下を入れると128冊貸出)

 

わくわくおたのしみブック書誌データ

Document

 

わくわくおたのしみブック参加者の感想

Document

 

利用者年齢割合

 

利用者アンケート結果

Document

 

「わくわくおたのしみブック」ゼミ反省点

Document

 

【イベント運営に関わった学生たちの感想】

今回のイベントを通して、絵本や児童書を読みたいという子や本に興味を持ってもらいたいという親御さんがしっかりといることを実感しました。イベントに参加してくれた方々の声や反応から、実際に本がほしいと感じている人も多くいることがわかり、そうした点ではブックスタートなど本をプレゼントすることは大変需要があるものなのではないかと感じました。本と出会う機会という点では、今回のようなイベントは子どもたちや親御さんに必要とされているものなのだと思います。本の貸し出しにおいてのハードルは、貸出期間や返却場所が大変大きい課題であると思いました。今後もこのような企画に関われる機会があれば参加してみたいと思っています。

 

今回のイベントに参加して感じたことは、子供が積極的に参加してもらえるように開催したものでしたが親と一緒に本を選んでいる子供もいて、親も子供の読書について関心を持っていることが感じられた。また、子供に読み聞かせをするための本を求められた方もいたが、包装されている中からどれが読み聞かせに適しかつ年齢にあったものか探すのが大変だったため、子供向けに開催するイベントだったにも関わらずこのような事態を想定できていなかったのは痛かったように思う。


多くの方にイベントに参加してくださったのはよかったが、本を返す場所がココニコのみと言うことに弊害を感じて本を借りていくことを躊躇ってしまう方が多くいて、このような方達にイベントに参加していただくには、どのような配慮が必要か考える必要があると感じた。

 

今回のおたのしみブックという企画は、地域の子ども達へ読書について考えてもらうことへの働きかけとなったように思います。ここにこさんと連携させて頂いたことで、より多くの人と関わることが出来て、とても楽しかったです。選書の段階でも、どのような本だったら手に取ってもらえるだろうかという点に気をつけていました。また、本の表紙等を隠して、他の人に魅力を伝えられるようなポップを考えるという作業は、難しかったですが、非常に良い経験となりました。受付スタッフとして3日間関わらせていただきましたが、どの方にもポジティブな印象で本を選んでもらうことが出来て、大変光栄でした。今後も、もしこの企画を続けさせて頂けるのであれば、今回よりも豊富な図書を揃えることが出来ると良いと思いました。

 

今回のイベントを通し、選書の難しさを痛感しました。会場に選定した子ども未来館ここにこの来館者層の調査が十分ではなく、積極的に借りられる対象年齢の本とそうでない本がはっきりと分かれてしまいました。また、会場が図書館ではないため、必ずしも来館者全員が本に興味を持っているとも限らず、集客にもとても苦労しました。対象年齢の絞り込みをもっと緻密に行う必要性と、その難しさを感じました。また、親御さんが誘導して本を選んでしまっている場面を多々見かけました。子どもが自分の感性で本を選ぶ楽しさを伝えられるようなイベントの工夫をできるよう考えていきたいと思いました。 

 

今回のイベントは、子供を対象として行っていましたが、裏には保護者の方たちの影響が強く表れていたように感じました。子供たち自身のイベントにも関わらず、子供たちへ大人からの助言があったことは次回行った場合改善点の一つであると思います。しかし、多くの保護者の方が、子供たちが自主的に参加してみたいと感じたことに手助けしてくれていた点においてとても感謝しています。

 

本を隠し、私たちからのコメントのみで子供に本を選んでもらうという仕組みは、望んだ本が行きあたらないという難しさを感じました。ざっくりと「絵本」と「児童書」のくくりで分けてしまいましたが、読み聞かせに合う本、まだ字が読めない子向けの本への配慮が足りなかったことが反省点で、利用する年齢層の確認が必要であったと思います。

 

このイベントを開催して、感じたことは、反省にも合った通り事前調査をしておくべきだったという点です。本を借りてくれた年齢層が、幼稚園から低・中学年が多く、途中で絵本が売り切れてしまい、急遽新たな絵本をラッピングしたことがあったので、事前にどの年代が一番多いのか知るべきだと痛感しました。いい点としては、様々な年代の方に本を楽しんでいただけたということです。感想の中には、普段選ばない本だったが、読んでみたら面白かったという感想があり、とても心が温かくなりましたし、やってよかったと感じました。

 

私たち大学生と実際の小学生の本に対する認識の違いを実感しました。私たちがこの本はこの年代だろうと思っていた本が、子どもたちは難しかったり怖かったりと読めなかったという感想が多かったです。それに対して、この本簡単だったと言ってくる子どももいて、読書の習慣によって、読む本のレベルも変わってくるんだということが今回のイベントでよくわかりました。また、自分で絵本や児童書を選んでいるときに、私たちが子どもの頃に読んでいた本が今でも読まれていたり、全く違うような本もあったりと選ぶことも楽しかったです。時代の移り変わりを感じました。長い間読まれていた本はこれからも読まれていてほしいことと、子どもたちはもっと本に触れてほしいと今回のイベントを通して思いました。

 

今回のイベントを通して、児童が本と触れ合うことのできる機会を設けることが出来たのではないかと感じました。参加者の大半は自分が読んだことのないような本を探して今回の企画に参加されていました。用意していた本はすべてラッピング紙で包まれていて中身がわかりません。そのため、普段読まないような本と出合うことが出来、子供たちの読書への関心がより広がったのではないでしょうか。
問題点として、借りた本が自分の対象年齢とあっていなかったという意見が多くありました。そのため、本の対象年齢の分け方をもう少し細かくすべきということが今回の反省点です。
参加者の感想を見ると今回の企画は好評のようでした。今後もこのような多くの児童が本と積極的に触れ合うことが出来るような機会を設けていければと感じました。

 

 

こども未来館 ここにこ 公式サイトと地図

https://www.coconico.jp/


 

 

秋学期の取り組み(付録)

わくわくおたのしみ洋書絵本秋の読書のカット

秋学期に洋書絵本(英語)を読んで、本の紹介を書きました。

読み聞かせしたい絵本と、LGBT関連の絵本も意識的に取り上げています。

 

“Wait”

Antoinette Portis (著)
出版社 ‏ : ‎ Roaring Brook; Illustrated版 (2015/7/14)
ISBN ‏ : ‎ 978-1596439214
対象読者年齢 ‏ : ‎ 5 - 6歳

 お母さんと息子の日常風景に焦点が当てられた絵本です。町のなかの様々なものや様子、出来事を見つけて立ち止まる少年と、急いで(Hurry! )と少年の手を引く母親との生活の一場面の様子が描かれています。この作品からいろいろな魅力を発見できます。忙しくなってしまう生活の中でこそ、幸せや新しい発見を探してみませんか。

 少年と母親の会話のリズムがよく思わず口にだして読んでみたくなります。お子さんとまたお友達と交互に読んでみても楽しいかもしれません。

 文字は少なく、絵を見ながら内容を理解できるので小さい子でも楽しめる絵本になっています。出てくる英単語もやさしいもので読み聞かせのリズムが楽しい絵本なので、年齢問わずに楽しめます。


“Dr. Seuss’s ABC”

Dr. Seuss (著)
出版社 ‏ : ‎ Random House Books for Young Readers; Brdbk版 (1996/11/26)
ISBN‏ : ‎ 978-0679882817
対象読者年齢 ‏ : ‎ ベビー&マタニティ - 3歳

 Dr. Seuss(ドクタースースー)シリーズは低学年の子どもたちでも楽しんで英語を学習できるように繰り返し出てくるフレーズがあったり、韻を踏んでリズムを楽しめたりするのが特徴のシリーズです。

 今回取り上げるこの絵本では、物語やリズムを楽しむための前段階である英語を理解する基盤となるアルファベットを楽しく学ぶことに重点が置かれている絵本です。

 絵本の中では、大文字と小文字、そしてそのアルファベットから始まるカラフルな動物やものなどが次々に紹介されていきます。アルファベットや英単語、そしてカラフルなイラストを親子で楽しんで学習することが出来ます。

 英語の基礎の部分を扱っているため、難易度は低いので英語が苦手な方でも読み聞かせがしやすい作品です。

 親子で英語を楽しんで学んでみませんか。読書ねこくんのカット


“HUG”

Antoinette Portis (著)
出版社 ‏ : ‎ Roaring Brook; Illustrated版 (2015/7/14)
ISBN ‏ : ‎ 978-1596439214
対象読者年齢 ‏ : ‎ 5 - 6歳

 チンパンジーの赤ちゃんが、ゾウやカメレオン、キリンの親子などがHUG(ハグ)している姿を指さしてその様子をくちにしながら、自分も抱きしめてもらえる人を探してジャングルのなかを動物たちと一緒に歩いて行きます。チンパンジーの赤ちゃんは、どうなっていくのかが注目です。

 「HUG(ハグ)」と、口に出して読むのが楽しい絵本です。絵を見ながらチンパンジーの赤ちゃんの気持ちを感じながら、一緒に泣いたり笑ったりして、絵本の時間をすごせます。

 読み聞かせるのも内容も難しくないので、子どもも大人も関係なくみんなで一緒に声に出して読むことも出来ます。

 家族でいっしょに声に出して読んで、みんなでHUG(ハグ)をしてみませんか。


“No, David!”

David Shannon (著)
出版社 ‏ : ‎ Blue Sky Pr; Illustrated版 (1998/9/1)
ISBN‏ : ‎ 978-0439129657
対象読者年齢 ‏ : ‎ 2 - 4歳

 この作品はDaividシリーズの一作目で、アメリカでは優れた子ども向け絵本に授与しているコールデコット賞を受賞した作品です。また、日本でも翻訳され、「だめよ、デイビッド!」というタイトルで日本絵本賞読者賞を受賞しています。

 やんちゃでいたずらっ子の男の子デイビッドとそれを注意する親のおはなしです。中位をする親と注意されては次々とおもしろいことを見つけていくデイビッドの攻防は、もしかしたら皆さんの生活の中で起こる風景と似ているかもしれません。

 生活の中で話すような文章も多くあり、実際に生活の中で使えるフレーズもあるかもしれません。そのため難易度として少し高いかもしれませんが、生活に密接した英語に触れることが出来ます。


Library mouse

Daniel Kirk
出版社 ‏ : ‎ Harry N. Abrams; Illustrated版 (2007/9/1)
ISBN : ‎ 978-0810993464
対象読者年齢 ‏ : ‎ 6 - 9歳

図書館に住む小さなネズミは本が大好き。閉館後、人が居なくなり、図書館が静まり返ると本が大好きなネズミは小さな穴からひょっこり顔を出して夜な夜な本を読みます。沢山の本を読んだネズミは想像の海を漂い、やがて自ら物語を考え、本を創りはじめます。ネズミの本を見つけた図書館の利用者や図書館員はどのような反応をするでしょうか?

リアリティのあるカラフルな絵柄がページを満たし、繰り返し読むたびに新たな発見ができる一冊でした。文章もしっかりと読み応えがある量で、英語力の向上が期待できます。

あの町の図書館にもネズミが作った本があるかも…?という想像を膨らましながら読みました。可愛らしいネズミの洋服にも注目です。


where's spot

Eric Hill (著)
出版社 ‏ : ‎ Warne (2009/1/2)
ISBN‏ : ‎ 978-0723263401
対象読者年齢 ‏ : ‎ 2 - 5歳

ご飯の時間になっても姿が見えない子犬“spot”を、親犬が探しているようです。みんなで一緒に探しに行きましょう。

基本的に見開きで展開されるこの絵本は、1ページに1文のシンプルな構成になっており、文字は大きく見やすいため、幼い子供でも読みやすい絵本です。これまたシンプルな可愛らしい絵は仕掛けがあり、読み手が参加することができます。犬だけではなく色々な動物が登場するため、小さな子供にとっては英語の勉強にもなりそうです。幼児が一人で読んでも楽しめますが、読み聞かせの際には親子でコミュニケーションを取りながら読み進めて欲しい一冊です。

読書リスくんのカット
From head to toe

Eric Carle (著, イラスト)
出版社 ‏ : ‎ HarperFestival; Brdbk版 (2018/3/6) 
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-0062747662
対象読者年齢 ‏ : ‎ ベビー&マタニティ - 4歳

総勢12匹の動物たちがCan you do it?のセリフとともに登場します。

アーティスティックな絵柄の動物と人間が、見開きのページで共存しており、動物のできる動きが人間にはできるだろうか、と言った内容で絵本は進んでいきます。白い背景に動物と人間というシンプルでわかりやすい構成になっているのが特徴で、物語ではなく見開きのページで独立しているので、最後のページからでもよし、ランダムでもよしの自由な読み方ができます。実際に自分もページの中の動物と一緒に動きながら読んでも楽しめます。できたらI can do it!と叫びたくなること間違いなし!


Someday

Alison McGhee (著), Peter H. Reynolds (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Atheneum Books for Young Readers; Illustrated版 (2007/2/27)
ISBN ‏ : ‎ 978-1416928119
対象読者年齢 ‏ : ‎ 4歳歳以上

内容としては、親が子供について願うことです。親は私たち子供に対してさまざまなことを願っていることがわかる。生まれ落ちてどのように育ってきたのか、大人になったらどのような姿を見たいのかなどが書かれています。親になったら自分の子供はどのように育ってほしいかなど自分たちが親にどう思われているのかがわかります。私たちもいつかは大人になって誰かの親になるが、そのときにこの絵本のように子供に対してこの本に書かれていることを願うことでしょう。母親である人も、これから母親になるひとも、子どもにこのように育ってほしいと思っている人も読んでほしい絵本です。


Green Eggs and Ham

Dr. Seuss (著)
出版社 ‏ : ‎ Random House Books for Young Readers; Illustrated版 (1960/8/12)
ISBN ‏ : ‎ 978-0394800165
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

同じ単語を繰り返すので楽しみながら読み聞かせをすることができると思います。どんどん単語が増えていき、勉強をすることもできます。単語はわかりやすい単語になっているので英語に慣れ親しんでいない人でも楽しめます。スケールが大きくなっていくので、どんな風になっていくのだろうとワクワクします。内容としては、緑のハムを主人公に何とかして食べてもらおうとします。親がピーマンなどを嫌いな子供たちになんとか食べさせるのと似ていますが、それよりも車や電車、暗闇や海など場所を移動してまで食べてもらおうとしています。ちょっと大きな子供と楽しみながら読むことがおすすめです。

 

Fox in Socks

 Dr. Seuss (著)
出版社 ‏ : ‎ Random House Books for Young Readers (1965/1/12)
ISBN‏ : ‎ 978-0394800387
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

似たような発音の単語が続いているので、リズム感を楽しむことができる絵本だと思います。題名もそうですが、この題名に似た発音が最初は続いています。聞いてて楽しいです。また、onやinなど場所を表す単語がよく出てくるので、ややこしいこの位置関係の単語についても楽しく覚えることができると思います。途中から質問と答えることの繰り返しになっています。これについては、リズミカルになるのでより楽しくこの絵本を楽しむことができるようになっています。読んでいる親と聞いている子供と交互にやっても面白そうだと思いました。だから、結構子供が大きいこの方が楽しむことができるのではないかと思います。


Harry The Happy Mouse読書くまさんのカット

N G K (著), Janelle Dimmett (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Ngk; 8th版 (2020/11/25)
ISBN‏ : ‎ 978-0993367007
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 6歳

この絵本は、誰かを無条件に助けることや親切にすることがいかに大切なことであるかを読者に説いている本だと感じました。途中順番に主人公の友達である様々な動物が登場し、彼らをリズムよく文で紹介されることで、読者は韻を踏むように楽しめると思います。また、登場する動物たちは、コウモリやフクロウといった日常生活ではあまり目にすることのない動物たちもいて、珍しい動物を知る機会にもなります。イラストがとてもかわいらしく、カラフルで視覚情報だけでも楽しめると思います。ただ、文の量が多いページもあるのである程度物語を理解できるようになってから読むのがおすすめです。


Mommy,mama,and me

Leslea Newman (著), Carol Thompson (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Tricycle Press; Brdbk版 (2009/6/9)
ISBN ‏ : ‎ 978-1582462639
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

この本の「Me」はどちらの性別であると描かれていません。そのため、どちらの性別の子供にも当てはまるように読むことができます。子供が一日を過ごす中での、親と一緒に遊ぶことの楽しさやうれしさをひしひしと感じました。この子の「二人のママ」がこの子供を非常に愛して育てていることが柔らかな絵からとても伝わりました。文章の難易度や絵のかわいらしさからも、手に取りやすく読みやすい絵本であると思います。

「ママが二人いる」ということが決しておかしいことではない、ごく自然なことであると感じることができる作品であると感じました。

 

The Great Big Book of Families

Mary Hoffman (著), Ros Asquith (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Dial Books; Illustrated版 (2011/4/14)
ISBN ‏ : ‎ 978-0803735163
対象読者年齢 ‏ : ‎ 5 - 8歳

「家族」には「父、母、子」という核家族だけでない祖父母やいとこなどの様々な関係性の親戚たちもいるし、同性の身の親、大家族の家、養子をとっている家族、多人種家族などの形式が様々な家庭も存在します。

また、人それぞれ性格も違い、環境も違い、文化も違い、食事も違い、暮らしも違います。その中でみんな違ってみんないい、の考え方のようにそれぞれ他人を尊重するべきであると読者である私たちに訴えかけているように感じました。

子供たちにとって今の「生活」が皆に当てはまるものではないことや、多文化共生・他人を理解することの重要性を説くことができる絵本であると感じました。

 

Swimmy

Leo Lionni (著)
出版社 ‏ : ‎ Dragonfly Books; Reissue版 (2017/1/17)
ISBN‏ : ‎ 978-0399555503
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

日本の教科書に掲載されるような有名な物語です。

主人公のスイミーは他の魚とは違うからだの色をした子です。平和な生活の中、突然彼に大きな恐怖が襲います。彼がひとりで冒険を続け、困難を乗り越えた先に得る、一握りの勇気とたくさんの仲間たちが物語を大きく進めていきます。

海の中の冒険は彼の見たことがないような様々な出会いがあり、ワクワクドキドキするものであるし、クライマックスでは大きな挑戦が待っています。大多数と違う自分の個性は、決して仲間外れにされ、虐げられるものではなく、人それぞれ唯一のものであり生かすべき場所が必ずどこかにある教えられる作品であると思いました。

読書ネコくんのカット

 

THE CAT IN THE HAT

Dr.Seuss(著)
出版社 ‏ : ‎ Random House Books for Young Readers (1957/3/12)
ISBN‏ : ‎ 978-0394800011
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

「現代のマザーグース」と言われるドクター・スースの作品の中でも、代表的な作品と言われています。本作では、タイトルの“CAT IN THE HAT“、つまり「帽子を被ったネコ」が、家から出られずにいる憂鬱な雨の日にいきなり現れます。猫は一緒に遊ぼうと、サーカスのようなことをしたり、謎の生き物を連れてきたりと、猫のペースに乗せられ、振り回されていくうちに、いつの間にか家中がメチャクチャになって大変なことになっていました。そんな時にお母さんが帰ってきて...?愉快なストーリーと韻の効いた文章によって、英単語が身につくだけでなく、英語特有のリズム感を育てることができます。日本の絵本とは少し違う、アメリカンでコミカルな挿絵も印象的な絵本です。やや文章量が多いため、英語学習の進んだ子どもにおすすめの1冊です。

 

HOP ON HOP

Dr.Seuss(著)
出版者:Random House Books for Young Readers; Brdbk版 (2004/1/27)
ISBN: ‎ 978-0375828379
対象読者年齢 ‏ : ‎ ベビー&マタニティ - 3歳

Beginner Bookの中でも、最も簡単な本であり、「The simplest Suess forYoungest Use」と表紙に記載されています。スースの他の作品と比較しても、ひとつひとつの文章が短く、使われている英単語も容易です。さらにイラストとともに英語が理解できるようになっているため、親子で読み聞かせを容易に楽しむことができます。また、何度か読んでいくうちに自然と子どもが英単語を身につけることができると思います。また、ドクター・スースのほかの作品と同じように、韻の効いた文章により、英語特有のリズム感を育てることができます。日本の絵本とは少し違う、アメリカンな挿絵も印象的な絵本です。英語の読み聞かせを始めたいと考えている親御さんにはおすすめの1冊です。

 

One fish  two fish  red fish  blue fish

Dr.Seuss(著)
出版社 ‏ : ‎ Random House Books for Young Readers; Illustrated版 (1960/3/12)
ISBN : ‎ 978-0394800134
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

タイトルに「fish」と入っていますが、この本に登場するのは魚だけではありません。ページごとに異なる空想上のキャラクターが登場します。つまり、この本には特定の主人公は存在しないのです。それを展開が激しいと感じ、ついて来られない子どもがいるかもしれませんが、長い物語を読むことが苦手な子どもには飽きずに読み進めることができるかもしれません。しかし、ページ数が多いため、一度に全てを読み切るのは相当な集中力のある子どもに限られると考えられます。英語だけでなく、本や読み聞かせが嫌いになることのないよう、親御さんのペース配分が重要になると思います。韻の効いた文章で、英語特有のリズム感を育てることができます。日本の絵本とは少し違う、アメリカンな挿絵も印象的な絵本です。

 

The Three Robbers

Tomi Ungerer (著)
出版社 ‏ : ‎ Phaidon Press (2009/4/18)
ISBN ‏ : ‎ 978-0714848778
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 6歳

この絵本は、悪い泥棒が少女の一言によって改心するという、単純なストーリーのように見えますが、それだけではありません。最初は主人公の三人の泥棒に対して怖い印象を持ち、悪い人間に見えます。ストーリーの後半では、孤児のために集めたお金を使うのですが、最初の印象もあり、加えて、盗んだ資金で善行をすることに対して賛否両論があるかもしれません。しかし、主人公の泥棒たちは必ずしも最初から悪い人間であるとは言えないのです。主人公たちは金品を盗む際には、人を誰一人として傷つけていないのです。また、盗んだ金品はあくまでため込んでいるだけで、自分達のために使ってはいません。こういった点から、ストーリーの内容について深く考えさせられるという特徴がこの作品にはあると言えます。

読書しろくまくんのカット

 

A Color of His Own (An Umbrella book)

Leo Lionni (著, イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Knopf Books for Young Readers; Bilingual版 (2016/1/12)
ISBN ‏ : ‎ 978-0553538731
対象読者年齢 ‏ : ‎ 2 - 5歳

この絵本の特徴は、たくさんの動物が出てきますが、その一つ一つの個性を尊重しつつ、自身の個性にとらわれず、何にでもなれるというメッセージ性を感じさせられる内容となっていることです。また、ストーリーにあわせて、絵を見ていくことでより深くストーリーやメッセージ性を感じることができるようになっています。そして、全ページを通してたくさんの色を使うことで、読み進めていくなかで飽きることなく本を楽しむことができるようになっています。これらの特徴から自分の個性について絵とストーリーから深く考えさせられる内容となっています。

 

Frederick

Leo Lionni (著, イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Knopf Books for Young Readers; Reissue版 (1967/5/12)
ISBN ‏ : ‎ 978-0394810409
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

この絵本の主人公は一匹の少し変わったネズミです。名前はフレデリック、群れのネズミの中でいつも一匹だけ浮いています。しかし、彼が浮いているのは群れの中になじめていないからではありません。群れから離反しているからでもありません。彼は他のネズミにはない個性を持っているからです。彼は自分の個性に自信がありそれを大事にしているため、他のネズミたちと違っていても堂々としてられるのでしょう。このように、この絵本の中には集団の中いても自分の個性を大切にするというメッセージ性を感じ取ることが出来る作品となっています。

 

Oh, the Thinks You Can Think!

Dr. Seuss (著)
出版社 ‏ : ‎ Random House Books for Young Readers; Illustrated版 (1975/8/12)
ISBN‏  : ‎ 978-0394831299
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

小さいことから段々と大きなことを想像していく練習をするような作品でした。

読んでいる人に文と絵から想像を促し且つ想像のしやすいように作られていた。絵が特に現実にはあり得ない世界を作り上げていてとても面白かった。文字だけでは想像のしづらいページもあったが絵が想像を促すことで文字だけで想像する練習になって子供にはとてもよい絵本であると感じた。

始めて読む本として作られているものなので難しい単語は使われておらず動物や色の単語が多く使われており子供が一人でも読みやすいように作られている。

「想像してみて」と語りかけながら子供を巻き込んで読み聞かせをすることができるのでとても楽しく読み聞かせすることができると思います。

 

Oh Say Can You Say Di-no-saur?: All About Dinosaurs (The Cat in the Hat’s Learning Library)

Bonnie Worth (著), Steve Haefele (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Random House Books for Young Readers (1999/4/12)
ISBN ‏ : ‎ 978-0679991144
対象読者年齢 ‏ : ‎ 4 - 8歳

この本は、舌を動かすための練習本のようなものでした。

同じような綴りでも、違った発音のもの似たような発音のものが多く載っていて、発音の練習を子供にしてもらうためのもののようです。

文字も多く、文字に慣れてきた段階の子供に向けたものです。発音も舌を上手に動かさないとできないようなものや、似たような発音のために上手く言い分けないといけないものが載っており、少し難しいものでした。

内容は少し分かりずらいかもしれませんが、絵を見ることで、多少のことは分かるようになっています。

子供に英語の発音の違いを勉強してもらうためのテキストとしては、とても面白いのではないかと感じました。また、文字か多く、似たような綴りのものも多いので、読む練習にも役立つのです。

 読み聞かせくまさんのカット

I Can Read With My Eyes Shut

Bonnie Worth (著), Steve Haefele (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Random House Books for Young Readers (1999/4/12)
ISBN ‏ : ‎ 978-0679991144
対象読者年齢 ‏ : ‎ 4 - 8歳

この本は、目を閉じて読むことができる程、内容が単純で文字数も少なくされていて、空で読む練習をするためのもののように感じました。また、空で読むことで、内容を頭に浮かべながら読むことができるので、想像力も同時に鍛えることができます。

絵本の最初の方は、簡単な単語が並んでおり、段階を追うごとに、文字数も内容も難しくなっていっているので、練習するのにはいい本です。

絵で文字の意味を伝えてくれるので、文字の意味を覚えるのにも、役立つちます。

日本語でも古典を覚える機会が学校でもありましたが、英語でも暗記を鍛えるためにこのような本があるのではないでしょうか。

 

The Cat in the Hat Comes Back

Dr. Seuss (著)
出版社 ‏ : ‎ Random House Books for Young Readers; Illustrated版 (1958/9/12)
SBN ‏ : ‎ 978-0394800028
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

このシリーズの本は、多くが子供向けの教材のような内容ですが、この本は物語があり、楽しく読めるようになっています。

このシリーズで、たくさん出てきたキャラクターが主人公の物語は、子供向けとなっていて、面白い内容となっています。

英語の絵本は、絵を見ていてもとても面白いものです。帽子の中からたくさんの小さい主人公のキャラクターが出てきて、かわいく感じます。子供が楽しめる内容は、ある程度文字に慣れてきた子供のために作られた本であるとわかります。

冬の雪のある日の出来事を書いているものでしたが、巻き込まれる子供たちが、なんだかかわいそうにも思えてきてきましたが、面白い内容でした。

 

SEWING THE RAINBOW : A Story About Gilbert Baker and the Rainbow Flag

Ph.d. Pitman, Gayle E. (著), Holly Clifton-Brown (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Magination Pr; 第1版 (2018/5/22)
ISBN ‏ : ‎ 978-1433829024
対象読者年齢 ‏ : ‎ 4 - 8歳

この絵本は、美術家でもあり、公民権運動家でもあるギルバート・ベイカーをモデルとした物語です。彼は、LGBTの権利の象徴としてのレインボーフラッグをデザインした人として知られています。

物語は、ギルバートの子どもの時の体験から始まります。ギルバートは、おばあさんの衣料品店が好きでした。おばあさんが縫う服のデザインを考えて、カラフルな色で服のデザインを描きました。ギルバートは、色とりどりの世界も大好きでした。ところが、ギルバートのお父さんは、ギルバートがデザイン画を描くことを認めてくれません。
サンフランシスコの縫製の会社で働くことになったギルバートは、ある公民権運動の象徴のデザインを頼まれます。そして、虹色の旗をデザインします。

“虹を縫う”というこの絵本は、多様性の象徴として、また、LGBTの権利の象徴として使われているレインボーフラッグ誕生の物語です。

読書リス君

 

IF YOU GIVE A MOUSE A COOKIE

Laura Joffe Numeroff (著), Felicia Bond (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ HarperCollins (2015/10/6)
ISBN ‏ : ‎ 978-0060245863
対象読者年齢 ‏ : ‎ 4 - 8歳

この本は「もしもねずみにクッキーをあげると」というもしもの世界から連想ゲームのようにどんどん話は膨らんでいきます。思いもよらない方向に話が進んでいったりしてとても面白い内容になっています。また絵もとてもコミカルで特にねずみの絵がとても可愛く、とても愛嬌があります。色とりどりでとても見やすくもあります。文章自体も割と簡単な英語で書かれているので、日本人にも読みやすく、理解しやすい内容になっていると思います。子供が読んだりするだけでなく、親子で一緒に読んだり読み聞かせなどにもピッタリだと思います。

 

Joseph Had a Little Overcoat

Simms Taback (著, イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Viking Books for Young Readers; Illustrated版 (1999/10/1)
ISBN ‏ : ‎ 978-0670878550
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

この本は主人公のジョゼフが最初に着ていたオーバーコートが古く、汚れていったらジャケットに、そのジャケットが古く、汚れていったらベストにとどんどん形を変えていくという物語です。この本は簡単な英語で書かれているため、とても読みやすいです。また古く汚れたものが、次になる形が切り抜かれているので、何になるか想像してみるのもとても楽しいと思います。この他にも古くなった物が他の形に変わるというのはリサイクルのもなっていて、読んでいる人たちもリサイクルを心がけようという気持ちになるのではないかと思います。絵についてはとても可愛く、いろんな動物も出てくるので、動物好きの人たちも楽しんで読めると思います。

 

MADELINE

Ludwig Bemelmans (著, イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Viking Books for Young Readers; Illustrated版 (1958/9/30)
ISBN ‏ : ‎ 978-0670445806
対象読者年齢 ‏ : ‎ 3 - 7歳

この本は12人の少女たちのお話です。12の子供たちはクラベル先生と一緒に暮らしています。この本では12人の少女の中でも1番小さいマドレーヌが主人公です。マドレーヌの明るい性格や行動などにとても魅了されます。ページ数は多く、本を読んだという満足感も与えてくれます。また絵本自体も大きく、字や絵がとても見やすいです。色使いもとても鮮やかです。この本はかなり読みやすいので、英語の勉強などにもピッタリだと思います。またこの話は12人の少女が出てくるので、その少女たちと同世代の子たちは共感できることも多いと思います。

 

Corduroy

Don Freeman (著)
出版社 ‏ : ‎ Viking Books for Young Readers; Illustrated版 (1968/3/11)
ISBN ‏ : ‎ 978-0670241330
対象読者年齢 ‏ : ‎ 2 - 5歳

コーデュロイが自分の服にボタンがないことを気にして、自ら夜にこっそりボタンを探しに行くわくわく感。ボタンを見つけたときのコーデュロイの絶望感。最後に買ってもらい、ボタンまでつけてもらえたコーデュロイの喜び。そのすべての感情が詰まっており、子どもたちにいい刺激を与えてくれるます。
文字も黒の太字で書かれており、読み聞かせすることで子供たちの想像力が育つし、そこまで難しい英語ではないので一人で読んで楽しむこともできます。
この本は子どもだけではなく読み聞かせをしている親御さんもお子さんと楽しんで読むことができるおすすめの本です。

読み聞かせペンギンのカット

 

And Tango Makes Three

Justin Richardson (著), Peter Parnell (著), Henry Cole (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Simon & Schuster Books for Young Readers; Illustrated版 (2005/6/1)
ISBN ‏ : ‎ 978-0689878459
対象読者年齢 ‏ : ‎ 4 - 8歳

ここは動物園。様々な動物の家族が暮らしています。おや?ペンギンのタンゴの家族だけ他の動物の家族と少し違います。タンゴの家族は、ロイ、シロの二人のパパとタンゴです。なぜ、パパ2人からタンゴが生まれたのでしょう?
この本は、ニューヨークにあるセントラル・パーク動物園で、実際にあった話を絵本にしたものです。子供のころに、こういった絵本を読み聞かせることに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、逆に子どものころから読み聞かせることによって、こういった家族もあるんだよという自然な気持ちになるのも、いいのではないでしょうか。面白いだけの絵本ではない、多様性を尊重することの大切さを描いたお勧めの絵本です。

 

A Day in the Life of Marlon Bundo

Marlon Bundo (著), Jill Twiss EG Keller (Gerald Kelley) (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ Chronicle Books; Illustrated版 (2018/3/18)
ISBN ‏ : ‎ 978-1452173801
対象読者年齢 ‏ : ‎ 6 - 8歳

本書は、英文の分量がやや多く、お子様が一人で読むのは難しいと思います。内容は小学校低学年から読んでいただける作品です。
本書の主人公は、アメリカの副大統領マイク・ペンス一家がワシントンの公邸で飼っているマーロン・ブンドというウサギです。マーロンはある日、ウェスリーというオスのウサギと出会いました。二人はとても楽しい時間を過ごし、ずっと一緒に跳ね回れるようにと結婚することを決意しました。順調にいくはずだったお話は、カメムシの猛反対により波乱を生みます。
「何故結婚を反対されてしまったのか」という点に注目して読んでもらえると良いと思います。誰もが幸福になる権利を持っていて、その形はそれぞれで良いと気づくことが出来る一冊になっています。

 

Prince and Knight

Daniel Haack (著), Stevie Lewis (イラスト)
出版社 ‏ : ‎ little bee books; Illustrated版 (2018/5/1)
ISBN ‏ : ‎ 978-1499805529
対象読者年齢 ‏ : ‎ 4 - 8歳

本書は、1ページ2-4行で構成されており、読み聞かせもしやすい文章量だと思います。対象は、6歳以上です。
本書の主人公は、昔々のはるか遠い王国に住んでいたひとりの王子様でした。王子様は、王位を継ぐために王と王妃と花嫁探しの旅に出ました。あちこちの国を旅してまわったものの、王子様が求めている女性には出会うことが出来ませんでした。花嫁探しをしていた3人はその間国を留守にしていたことがきっかけで、とある事件が起こってしまう展開になります。果たして、彼は運命の人に出会うことが出来るのか、ぜひ本を取って確かめてみてください。また、本書を手掛けたダニエル・ハーク氏の「Maiden & Princess」という著作もございますので併せて読んでいただくことをおすすめさせていただきます。

読書する女の子

 

You Are My Sunshine

Caroline Jayne Church (著)
出版社 ‏ : ‎ Cartwheel Books; Brdbk版 (2011/1/1)
ISBN ‏ : ‎ 978-0545075527
対象読者年齢 ‏ : ‎ 0 - 2歳

本書は、0~2歳を対象としており、お子様が初めて手に取る一冊としておすすめの絵本です。キャロライン・ジェイン・チャーチの歌詞が元となって描かれた絵本で、文章量も少なく、分かりやすい英語が登場してきます。表紙は、お子様がパッと興味を引くようなものになっております。また、同年代の子が主人公になっていることで。より親しみを持ってこの一冊を手に取ることが出来ると思います。「You Are My Sunshine(あなたは私の太陽だ。)」という歌詞が、非常に心に残ります。本を手に取った方々にとって、あたたかい太陽のような存在がいるかどうかを考えていただきたいと思います。

 

構成メンバー

浅田 真実, 尾崎 有莉, 小田 七実, 櫻井 綾, 下田 真友樹, 瀬戸 絢加,
寺田 歩美, 早瀬 瑞希, 細田 安曇, 森下 楓子, 家禰 淳一 (50音順)

わくわくおたのしみブック(PDF版)

Document

 

 

みなさまのご意見・ご感想をお寄せください。

 

タグ(選択式にないものをフリー記述)
対象
どなたでも
担当者
家禰 淳一(やね じゅんいち)
メールアドレス
yane@vega.aichi-u.ac.jp